非常に大雑把に要約すると,(少なくても)計算機科学分野では, インパクトファクタ等の評価指標はかなり実際との乖離が大きい,ということ.
他の学術分野の状況と異なり, 計算機科学分野の論文出版においては,国際会議論文が数でも重要性でも大きな比重を占めているが, 国際会議論文の評価は,現在のところ,どの評価データベースでもまともに取り扱えていない (他の多くの学術分野では,国際会議論文は重要性が低いそうです). 一方で,計算機科学分野は,分野融合的なので,さまざまな周辺分野の論文も対象に含まれるため, 結局,出版文化の異なる(現在の評価指標で高く評価値の出やすい)周辺分野の論文が, 計算機科学分野で高評価を得ているかのように表われてしまう,ということかと思います. (〜2015年頃の状況の基づく.)